空に十字が、、、

寝足りない、、、と思いながら起きるいつもの朝。
一昨日、台所から空を見ながら昨夜あらっておいた乾いた器などを
ふきんを片手に棚にしまいこんでいると
山の上からあふれてくる朝日の色が美しく
そこから一本の飛行機雲が上に向かって飛んでいた。
少したってからまた窓からの景色を眺めると
横線が追加され、十字の形が輝いていたのだ。

どうかどうか、今日も良い1日でありますように。と思ったのである。

ここのところ、夫が土日に働いているので
曜日の感覚が微妙にズレている。
夫が働く会社の社長は燻製の会社と
あともう一つは田舎の山に結婚式などができるようなイベントスペースを持っている。
その場所では去年から金土日のみの週末だけのレストランをオープンしているのだ。
ところが2月にシェフが辞め、
新しい人がみつかるまで、夫がシェフをすることになったのだ。
もともと夫は料理人で、全く同じその場所で結婚式の披露宴用の料理をしていたので
古巣に戻ったという感じなのだ。
その場所はその昔、小学校だったそうで
運動場やプール、教室のような部屋もある。
10年以上前の話だが、そこに1年半ほど私も夫と一緒に住んでいたのだ。
とっても寒くて、湿気が多くて冬は辛いが
もともと冬はそいういうものだ。寒くて当然なのだけれどね。
神秘的な場所で、森の精がいるにちがいない。
いい風がふんわりとやって来て、気持ちを穏やかにしてくれる
そんなところだ。

春になって、新しいシェフもみつかり
そろそろ夫に普通の生活が戻ってくるようだ。

ここのところ町を歩いていると
パン屋さんやお菓子屋さんでセマナサンタ(イースター)のためのお菓子をみかける。
昔ながらのケーキ。
おいしいと思ったことはないが、昭和の雰囲気が漂うレトロなカワイさがなんともいえない。

街を歩けばストーリーがいっぱい

いい季節だなぁ。
小鳥の声や風のやさしさ、木々が葉っぱをつけ始め
そこらじゅうが生き生きしてくるこの時期を
つくづくそう思うのだ。
くまが冬眠から覚めて、青空に向かって大きな腕を広げてあくびをするように
何かがちょっとひらけてきたこの感じは
とても私にとってありがたい。
今年に入って、オミクロンだのワクチン接種だの、滞在許可証の更新や
あげくの果てに戦争まで
楽天的な私でさえ心理的に滅入ってしまう。しまっていたのだ。
だから、今、この春の訪れがとってもうれしい。

今日は腕時計の修理が出来上がったとの連絡があり
バルセロナの街まで引き取りに行ってきたのだ。
場所はおおまかに言うとDiagonal通りとParc Turoの辺り。
結構すてきな洋服店がたくさんあって、かなり好きなエリアだ。
特に秋冬物から春夏物に変わる今の時期、色彩がとってもハツラツとして
気持ちの上がる洋服が並ぶ。
見ているだけでふさぎ込んでいた気持ちもオープンになるのだよ。
色の力ってやっぱりすごいなぁ。
通りですれ違う人もかっこいい人が多い。
70代くらいのおばあさんが、赤紫に染めた髪に合わせて首に同じ色のシルクのスカーフを巻いていて
タバコをふかして歩いていたのだよ。わぉ〜!
今年はピンクや紫系が流行りなのだろうか?
ブーツだけが真っピンクでその他を黒で統一しているだけに
ピンクのブーツがひときわ目立って素敵だった人も見かけた。
いろんなピンク系のファッションに身を包み、魅力的な人が多かったなぁ。

上の写真は部屋を掃除した後に
スッキリしたので久しぶりにお香でも、と思って焚いてみた。
白檀の香りが好きなので、大切にケチりながら使っているお香。
ケチりすぎたせいか、そんなに使っていないことがわかり
もう少し使ってもいいぞ〜。と思ったのであった。

それから、時計の修理をどこへ出していいかわからないとお迷いの方。
良かったら我が家で3個もの時計を修理していただいたこちらのお店をご紹介。
古いヴィンテージの時計も直してくれます。
店名 Servitec 2016 SL
住所 C/Mestre Nicolau 19 6-A
08021 Barcelona
電話 93 363 0443
時計を持っていくと二週間ほどで見積もりを出してくれるので、
修理するかしないかは見積もり価格を見て検討することができます。
値段はとても良心的です。

会えてうれしい、食べておいしい

寒の戻りといいますが
昨日のバルセロナはコートなしではいられない気温だった。
実はちょっと嬉しい気持ちでもあった。
というのは、昨年末に一目惚れして買ったコートを羽織るチャンスがあまりなく
あれよあれよという間に暖かくなってしまったので
存分に活用できなかったことを残念に思っていたのだ。
それが昨日は寒くなってくれたので
待ってましたとばかりに大好きなコートの出番がやってきたのだった。

久しぶりのバルセロナの街でのお買い物。
いつものコーヒー屋さんで豆を買ったり
洋服を見たり
新しいお店を発見したり。
歩きつかれてどこかでお茶でもしたいわ〜と
そうだ、この場所からならガイドブックにも載せたイタリアンジェラートのお店が近いと思い
あのおいしさを思い浮かべながら
一刻も早く食べたい思いで早歩きで行ってみた。
お店に入ろうとしたらオーナーのレンソさんが入り口横で
タバコ休憩をしていて
なんとほぼ2年ぶりの再会となった。
積もるほどの話はないけれど、目が合ってお互い話したのは
元気だった?
会えてうれしいわ。
そういうことを会って笑顔で言いあえることの喜びだった。
さぁ、中に入ろう。外は寒いからと言われて
中に入ってジェラートを、、、
寒いのにジェラート?なのだけれど
冬に食べる冷たいジェラートだっておいしいのだ。
おいしいものは、いつだっておいしいのだ。
私がジェラートを選んでいると彼は言った。
ピスタッチオだよねぇ。
そう、私の大好きなのを覚えていてくれたこと。
嬉しかったなぁ。
ちなみにいつもここではカップのミディアムサイズで2種類を選ぶ。
ひとつは必ずピスタッチオと決めていて
昨日はその相棒にココ(ココナッツ)を選んで見た。
2年ぶりにピスタッチオのジェラートを口の中へ
あぁ、これこれ、この味、ちょっとつぶつぶ感もある、これこれ。
おいしいものを作ってくれる人がいるということは
ありがたいことだ。
ありがとう。

きっかけはあそこから?

 

あの青空が戻ってこない。
ルンルンするようなあの青が。
二週間以上もここのところ空がさびしい色だ。
青空をバックに桃の花の写真を撮ろうと待っているのだが、
待っていたら満開がすでにすぎ
いつのまにか葉っぱが出てきてしまった。

前にブログの滞在許可証についてのところで
書類の神様に恵まれていないようなことを書いたことがあった。
今日、近所の川沿いを散歩しながら
考えごとをしていたら
その最初のきっかけは小学校入学前の頃の
あのことから始まったのではないかと
遠い記憶を思い出していた。

小学入学前に母と一緒に
学校で使う教科書や教材などを受け取りに行った時の出来事だ。
書類を見せて、それらの物を確認しながら手持ちの大きな紙袋に入れていた。
最後に美術で使う水彩絵の具や筆、パレットなどが入った細長いビニール製のバッグを受け取ったのだが
私にはなぜか水色のバッグが渡されたのだ。
女の子はピンク、男の子は水色という日本の小学校でよくありがちな性別で色わけされるそれが
なぜか私のは水色のバッグだった。
理由は、もうそれしか残っていなかったということなんだけれど
私はこれが、本当にはずかしかったのだ。
なぜ?私、女の子なのにピンクじゃない。
目立ってしまうし、
なんで水色なの?と友達に問われ
毎回その理由を言うことが面倒だし本当に嫌だった。
しかも、なぜ絵の具バッグを性別の色で分けなければならなかったのか?
分ける必要があったのか?
考えてみると、深い問題に小学校一年生から悩み、体験していたのだなぁ。
たかがバッグの色問題だけれど、当時の私は重大だった。
今の時代は性の問題は敏感だし
ランドセルも好きな色を選べる時代になった。
良いことだ。

あれ?ところでこれ、書類の問題なのかな?
と思ったけれど。
まぁ、そんなこともあったなぁと今日思い出したので書いてみたのだ。

これは、桃の木のお隣にある、ちょっと変わった品種のマグノリアの花

塩レモンがお気に入りのこの頃

酸っぱくて、さわやかな味が欲しいときは
塩レモンがいい。

ずいぶん前から話題になっていて、作ってみたいと思っていたのだけれど
あれよあれよと時がたち
去年の夏くらいから、やっと作り始めたのだ。
使ってみると、こっちの食生活にはかかせない調味料となった。
オリーブオイルと混ぜてサラダにかけるのもよし。
鶏肉に漬け込んで、タジン料理として野菜と一緒に蒸し煮をするのも最高においしい。
サーモンも同じようにして食べるのもよし。
とにかく、今ではかかせない我が家の調味料となった。

作り方はとっても簡単だから
興味があればぜひやってみてほしい。

必要なのは、
1、レモン(5〜6個)だいたいポットの大きさに入る個数を目安に。
2、それを入れる保存ポット
3、塩
以上の3点のみよ。

作り方はすごーくシンプル。
1、レモンを洗って黄色い皮部分だけをけずる。


2、次に幅15ミリほどの輪切りにする。切った時にタネがあったら、タネは取り除くこと。見える範囲でOK。


3、輪切りのレモンに塩をまぶす。適当で大丈夫。


4、レモンをポットに入れる。※輪切りのレモンを4つほど入れたところでけずったレモンの皮を全部いれる。そして続けて残りの輪切りを入れる。
(ポットの真ん中あたりに削ったレモンの皮を入れるため)
以上で終わり。

上の写真、1日置くとこんな感じに水分が出てくる。
ただし、たまたま買ったレモンに水分が少ない(乾燥気味のレモン)と感じた時は一個分を絞ってポットにいれるのがいいかも。


ポットに入れた後は1日に2度ほどポットを振ることをわすれずに。
これは満遍なく塩がいきわたるようにというのと、固まらないため。
だいたい朝晩にふれば大丈夫。
三週間から一ヶ月ほどたつと、レモンがとろ〜りとしてくる。

使う時は、レモンを包丁で細かくたたき切って(まぐろのたたきの時のように)
それを肉に漬けたり、サラダにまぶしたり、あるいはオリーブオイルと混ぜてドレッシングにしたりすると良い。

それでは、楽しいお食事を!