川沿い散歩

自宅から歩いて10分ほどのところに
川沿いを歩くハイキングコースがある。
ここは秘密にしておきたいくらい気持ちのいい散歩道なのだ。
特に秋にはそこかしこの木々が纏う色が様々で
その他の季節とは抜群の違いがあり、美しくて、楽しいのだ。
地面に育つ草花も、よく見ると種類が豊富でかわいかったり、香りがしたり。
歩く道は枯葉の絨毯になっていて
ガサガサ、サクサクと足に伝わる乾いた音が心地いい。
しかも、岩のゴツゴツしたところでは足裏のツボを刺激してくれて
ちょっと濡れて滑りやすいところや
坂道や段差があるところでは足腰が鍛えられるほど。
そして、川の流れる水の音を聞きながらの散歩は
最高にいい気持ちなのだ。
視覚
聴覚
嗅覚
触覚
あれ、ちょっと味覚は足りないけれどね。
そうそう、コースの出入り口に松林に囲まれたカフェがある。
歩いた後に飲む、暖かいカフェ・コン・レチェは
冷たくなった指先や体をほっこり、ほっかほかにしてくれる。
おいしい。これが味覚かなぁ。

自然の中で考え事を整理したり、
日々の反省をするのは最適なのだ。
そう、なぜか一人で散歩すると
どうも反省をするクセがある。
これは私だけなのだろうか?
あの時どうして、こう言えなかったのだろうか?
こんな風に言えば、もっと理解してもらえたのに、、、と
くどくどと考えたりする。
そして、そうだ、今度はこう言ってみよう。こうしてみよう。と
次回に向けての解決策も考えながらで
よーし!がんばるぞ!
と、なるのである。

考えてみれば、人生はこれの繰り返しで
私はできている。
これからもだなぁ。

どれだけの違う顔があるんだろう

夏がはじまるちょっと前あたりから
月に一度の骨董市が以前と同じように定期的に行われるようになった。
今も感染者が少しずつ増え始めてはいるものの
行われている。
もちろん出入り口で参加者の住所、氏名を書いたり、手の消毒、検温は欠かせない。

さてさて、骨董市でいつも不思議だなと思うことがある。
それは、モノとの出会いだ。
同じところを探しているのに、あの人とこの人の探すもの、見ているもの、出会うものが本当に違うのだ。
それが、すごく面白いと思う。
人それぞれが違う顔を持っていると同じように
探し出すものが違うのだ。
出会い、運、縁、そんなことなんだと思う。

これ、すっごく素敵だけれど、値段が高いし、もし後でもう一度行って残っていたら買おうかな。
なんて思うことがある。
一回りして行った時には、残念なことにどこかのだれかが買ってしまった。
あぁ、なんであの時買わなかったのだろう。と思うのだ。
そして、いったん落ち込んで、悔しくなったりするのだけれど
そんな時はこんな風に思うようにしている。
私には縁がなかったモノなのだ。と
そう思うと、やさしい風が心の中のモヤモヤと一緒にスゥっとどこかに行ってくれるのだ。

ここ最近、私の大好きなお店で出会う若いカップルがいる。
二人とも、とてもセンスのいい素敵な装いでやってくるのだ。
彼らが探し出すものは、横目でチラリと見ると、あら素敵!と思うようなものばかり。
私もちょっと前にその辺りを見たはずなのに、
私には探せなかった。悔しいのだけれど
彼らなら、きっとそれらを生かす力があるのだろう。
骨董の女神がついているのだろうなぁ。と思うくらい
憧れの人たちだ。

この間は、今日こそは買おうと思っていたお皿があった。
大皿というよりは少し小ぶりだけれど
食べ物を入れた時にデザインがとっても映えそうで
毎回みるたびに気になっていたのだけれど
私的にはちょっと高いかなぁと思っていたお皿なのだ。
でも、今日こそは買おう!
ここだ、ここだ。これこれ。
いちおう夫に相談し、欲しいなら買うべきだとのことで
もう一度、店主に値段を確認してみると、、、
なんと、店主は先月より半額の値段を言うではないか。
あまりに嬉しくてニンマリとしながら、即決で買ったのであった。
こんな幸運なこともあるのだ。

骨董市は小宇宙だなぁ。そう思ったのである。

偶然と想像という映画

買い物するときはほぼ、町の映画館の前を通る。
町の大通り商店街みたいなところにその映画館はある。
そこは、うれしいことに外国映画を中心に上映されるのだ。
映画といえば、なんたってポスターだ。
一応グラフィックデザイナーである私としては
外国映画のポスターが大好きだ。
ダイレクトでシンプルでカッコい。そんなのが好き。
だから、映画館前を通る時はついつい、ポスターをチェックしてしまう。
おっと〜、あれあれ、これって日本の映画じゃないかな?
そうだ、そうだわ。今日、見つけてしまった。
La Ruleta de la Fortuna y La Fantasía
これは、幸運のルーレットとファンタジアって訳すのかな?
とにかく、家に帰って、調べてみたら
「偶然と想像」というタイトルだった。
偶然についての3つの物語でオムニバス形式になっているそうだ。
日本の情報は結構見ているのだけれど、全く知らなかったこの映画。
ベルリン国際映画祭で金熊賞審査員グランプリを受賞していたなんて。
濱口竜介監督といえば、「寝ても覚めても」と、最近では「ドライブ・マイ・カー」の人だ。
いやいや、しかし「寝ても覚めても」を観たことがあるけれど、私としては感じるものが何もなかった。
はてさて、この映画はどうだろう。
それにしても、日本の映画をわが町で観られるのはうれしいものだ。
来週一週間だけの上映だけど、ぜひ行ってみたいと思っている。

ネットでこの映画のことを調べていたら
スペイン語に吹き替えされた予告編をみつけたよ。
興味がある方、どうぞ。
ちょっと、声の感じに不自然さを感じたのは私だけでしょうか。

ニンジンな日だった

先週末の日曜日、お昼前になんとなく時間が空いた。
家にいるのももったいないし、青い空に誘われて
こんな日は散歩が一番だと、ふと思い
なぜだかちょっとウキウキしながら歩いていた。
そうそう、前から行きたかった、町のはずれにある2000年前の遺跡場所へ行ってみよう。
日曜日はほぼ家にいて、なんだかんだとのんびり過ごしているので
町の様子がわからなかったが、
歩いてみると、日曜日の町は家族で散歩をしている人や公園で遊ぶ親子でいっぱいだった。
お店は閉まっているけれど、ウィンドウを覗いて気になる洋服や靴を指差しながら会話している人々がいたりして
そうだ、この風景、あったあった!なんて思いながら久しぶりに感じた。

遺跡場所に行って見ると、それほどの感動はなかった。どちらかというと
遺跡の向かいにある、建物の方が気になった。
それがその写真だ。
まだ修復中で見れないのだけれど、見れるその日が楽しみでならない。

この翌日に、友達と一緒に我が家で食事をした。
彼女は同じ町に住む韓国出身の女性だ。
彼女の人生は数年前までは韓国のごく普通の環境で過ごす、母であり、妻であり、ひとりの女性であったのだ。
ところが、そんな彼女に大きな出来事がやって来た。急にやって来た。突然に。
ひとつだけでなく、次から次へと変化せざるを得ない出来事がやって来たのだ。
彼女は小さな頃から文章を書くのが大好きだったが、暮らしが普通過ぎて書くことがなかったそうだ。
でも今の彼女は、自身の人生の変化の物語をおもいっきり書ける時が来たのだ。
そんな彼女は今、ブログで日々の出来事を綴っている。
今、住んでいる町ラ・ガリーガでの日常を描いているが、
きっと、その次のステップでは、今の彼女になるまでの物語を描くはずだ。
韓国語だけれど興味がある方はこちらを。

彼女が遊びに来た時、
なぜか私が用意した料理は、ニンジンサラダ、ニンジンの入ったカレー、そしてスイーツはキャロットケーキだった。
ニンジンをポイントしようと企んだわけではなく
偶然そうなってしまったのだ。
彼女に言われて人参ばかりだということに気がついた。
我が家の窓から差し込む、ニンジン色の太陽の光を浴びて幸せそうにしている。
彼女は、この町の日常を描いた本を出版するのが今のひとつの目標で
私は彼女の文に添える写真を撮ることになった。
この目標はいつ実現するかわからないけれど
叶えたいと思っている。
とにかく思っているのだ。

脳が動く感じ

この写真はLa Domaラ・ドマという教会。
我が家のベランダからその素敵な建物が遠くによく見えるのだ。
歩いて10分ほどのところにある。
先週末の日曜日に合唱と町のオーケストラのコンサートがあるという告知が
散歩途中の壁のチラシで知ったので
夫と一緒に聴きにいってきたのだ。
合唱団は、年金生活に入っているだろうお年頃のおじいちゃんたちのグループだった。
歌声がどうのこうのというよりは
人生をこうやって楽しんでいる。それが、微笑ましくていいなぁと思った。
おじいちゃんの家族たちが見に来ていて、ビデオを撮ってスマホにおさめていた。
そういう風景がいいなぁ。心が温かくなってしまった。

さてさて、脳が動く話だけれど
朝の運動はコロナが始まってからは
YouTubeを見ながら音楽に合わせて体操などをしている。
その最後にカラダをクールダウンさせるために
YouTubeで5分間のシンギングボウルの音を聞きながらヨガマットに寝転んでいる。
このシンギングボウルの音が脳を刺激しているみたいなのよ。
音が出る。私の場合。その音が頭の中に映像として出てくるのだ。
最初の音がボン〜と放たれて、その後
ホワンホワンホワン〜とかウィンウィンウィン〜とか残音が出るわけなんだけど
その音が、脳の中で転がって脳内の筋肉?かな?何かそういったものが
動くのだ。
なんだかその感じが心地よくてとても気に入っている。
YouTubeで瞑想、シンギングボウルと検索をすると出てくるはず。
気になる方、ぜひお試しを!