シュワシュワとしてすっぱ〜い

 

昼間はジリジリと暑いので
ひきこもっている。
毎日、お昼を食べながらドラマを観るのだが
一話ずつ観るはずが
面白くて最終話まで三話続けて観てしまった。
まぁ、こんな日もあっていいよね。

朝晩はすずしいので、
ベランダで夕食を食べている。
山や暮れゆく空を眺めながら、そして涼しくていい気持ちなのだ。
我が家のベランダの前がいい具合に空いていて、そこでツバメたちが飛行練習をしている。
気持ち良さそうに飛んでいるツバメを見るのが好きなのだ。
上手く飛べてるものもいれば、やっぱりぎこちないものもいて、どこの世界も同じだなぁと思おうのだ。

それにしても暑い。
ちょっと心配なのは6月でもこの暑さだし、7、8月の夜は心地よく眠れるだろうか?と夫と話していて
ベランダにキャンプ用のテントを張ってそこで寝るっていうのもいいねと言うことになり
近々テントを見に行く予定。
買うかどうかは、わからないけれどね。
家キャン、悪くないかも。

夏のドリンクといえば
赤紫蘇もいいけれど、このすっぱいリンゴ酢もいいのだ。
コップにまずリンゴ酢を大さじ1杯半ほど入れて、カタルーニャの炭酸水Vichyヴィッチーを入れるだけ。
真夏のあっついこの季節、最高にカラダにしみいるドリンクなのだ。
シュワシュワっとして、すっぱくて
だるい気持ちがシャキッとする。

リンゴ酢にもいろいろあるけれど
最近つかっているのは、水彩で描いたようなリンゴちゃんが目印のこのボトル。
オーガニックのお店で買ったもの
他のリンゴ酢も使ったことがあるけれど、
これはドリンクにぴったりなリンゴ酢だと思う。
お気に入りなのだ。

感動したいと思ったら

時は止まることなく、ティックタックと時計は音を刻みながら私たちの日々も進んでゆく。
いろんなことに気がつかず、忙しく過ごしているとあっという間に一週間や一ヶ月、一年がたってしまうのだ。
気をつけて暮らしてみると、ベランダにキキョウが咲さいた。
などという小さな発見でもちょっと幸せになったりするが
とてつもなく大きな感動というのは日常の中で中々えられるものではない。
ただし、これを体験すれば絶対に感動するという我が家ならではのものがある。
それはサラ・バラスのフラメンコと彼女率いる音楽家たちの演奏だ。

一ヶ月ほど前のことだろうか、バルセロナの街へ買い物に出た時に
街のあちこちにある、広告塔であの人のポスターに出くわしたのだ。
えっ〜!、おっ〜!! サラ・バラスが来る!!!
急いでスマホで写真をとり、その晩あわてて夫に見せた。
そしてすぐにネットでチケットを予約したのであった。

先週末に見に行ってきたのだけれど
始まる前のワクワク、ドキドキ。
この時間がなんとも言えないのだ。
そして、始まってからのサラ・バラスの足のステップ(フラメンコ用語でなんというのかわからないが)に魅了され
自分が動けなくなって緊張してしまうほど。
大きな劇場に、彼女のステップ音だけがひとつひとつ鳴り響くのだ。
このドキドキ感。
大きなスタジアムでサッカー選手が一人、ペナルティキックを一発蹴る。
そのひと蹴りで勝負がつく、その瞬間と同じくらいの緊張感なのだ。
彼女が踊れば情熱的なエネルギーがバンバン発せられて
カラダが元気になる感じ。気持ちが一転してパッと輝くように明るくなれる感じ。
そういうものを観客に与えられる彼女がすごい。
舞台終わりのあいさつで、彼女が何度も手を振るので
思わず私も何度も手を振ってしまった。

会えた人。おいしい祭り

 

先週末、夫が働く会社が参加したOrígenes Festival Gastronómicoオリヘネス・フェスティバル・ガストロノミコへ行ってきた。
簡単に言うと「食の祭典」だ。
今回ここに参加している会社は、スペイン各地から選ばれた12社で、
食の安全や自然な方法でおいしさを日々追求、開発している人たちなのだ。
そのお店の食が味わえるとは、なんて幸せな〜。
しかもロケーションが素晴らしかった。
El Masnouアル・マスノウの海が遠くに見渡せるこの辺りは
昔ながらの豪邸があちらこちらにある場所で
このイベントが開かれたところも素敵なお庭のある18世紀に作られた豪華なお屋敷だった。
12のお店が庭のあちこちに出店(でみせ)のような形で営業し、
お客さんはPasaporteパサポルテと表示された、ここでしか使えない手帳を渡され
スタンプラリーのように食べたお店からスタンプを押してもらうのだ。
とはいえ、全部集まったからといって何かもらえるわけではないけれど
なんだか子どもにもどったみたいで、ワクワクでした。

もちろん、だんとつで夫が働くCarpierカルピエールのサーモンはとっても美味しかった。
そしてスイーツ大好きな私としてはミルフィーユがふんわ〜り、サクッとして甘さ控えめでおいしかった。
スペインでもここまで甘さを抑えられることに拍手したくなってしまったほど。

 

それからチーズも。
5種類食べたのだけれど、写真の一番左の青カビチーズはちょっと塩気が強すぎたが
他は心に残るほど美味しかった。

 

このイベントで私のガイドブックにも載せているコーヒーのお店、Slow Movスロウ・モヴも参加していて
久しぶりに会えたことが嬉しかった。
それから、ビールのモリッツのページで紹介しているTriticumトゥリティクムのパン屋さんにも会えて良かった。

夫のおかげで食の関係者には知り合いが多く、今回いろんな人に出会えた。
みんなの笑顔がマスク無しで見れるって、、、今、この時、いいなぁ。
あのコロナの2年ほどはなんだったのだろう。
いや、まだ完全に終わったわけではないけれど
あの頃が、私の中でもう遠くなっている。
どうかこのまま、もう去って行ってくれますように。
祈っていなくなってくれるなら、
たくさん、たくさん祈るしかない。

 

Orígenes Festival Gastronómicoオリヘネス・フェスティバル・ガストロノミコのホームページ

スペイン、バルセロナのCarpierカルピエールのホームページ サーモンを中心とした燻製の会社

スペイン、アリカンテのミルフィーユの方のインスタグラム

スペイン、マドリッドのチーズ会社のホームページ

ペルーレストランへの途中で

以前、ボルン地区に北欧ヴィンテージ家具・インテリアのお店があって
よく行っていた。
シンプルだからどのお家でも部屋に置くだけで、なんとなく北欧風になっちゃうし、
お手頃価格で買えたのがとてもありがたかったのだが
コロナが始まって半年ほど経った頃、閉店してしまったのだ。
今のところに引っ越した当時は私も夫も大忙しだったので
家具のことは後回しにしにしていて
落ち着いたら、この北欧のお店で家具を揃えようと思っていたのだが、、、
残念。
それからバルセロナの街に出るたび、北欧家具屋を探しているものの
しっくりくるお店が中々なかった。
そんな時、バルセロナのPoblenouポブレノウ地区に結構大きな北欧家具のお店があることを知り
先週末に出かけてみたのだった。
確かに、興味深い家具は多かったのだが値段が高い。
でも、気になるものが2つあったので、とりあえずサイズを測ったり写真を撮ったりして
今は考え中である。

さて、お昼はどこでたべようか?ということになり
地図を見ると、歩いて15分ほどのところにペルーレストランがあるということで
そこを目指して夫と歩いたのであった。

少し歩いていると、おいしそうな量り売りのお菓子やさんがあった。
とくに私の目をひいたのは、グリーンピースのお菓子。
お店に入ってそのお菓子を買おうと並んでいたら
私たちの前に並んでいた人が
大きくてローストしてあるマカダミアナッツをご購入していた。
その様子をうらやましそうな眼差しで見ていたのを店主は気づいたのか
そのマカダミアナッツを一粒ずつ試食させてくれたのだ。
うぁ〜、おいしい〜。
口の中に入った大粒のマカダミア。噛みごたえがあって、最高。
結局、グリーンピースとマカダミアナッツを買ったのであった。
ちなみにグリーンピースは、わさびパウダーがまぶしてあって、鼻にツンとくる
日本でもよくあるやつだが、グリーンピースにちょっと甘みがあっていい味なのだ。
無くなったら、また買いにいきたいほど。

さてさて、ペルーレストランはというと
お通しで出て来た豆を炒ったものに塩がかかっているのが、
なんとも言えず、やめられない、止まらない、そしてハマってしまった。
どんなものかというと、トウモロコシをフライパンで炒るとポップコーンになるけれど
ポップコーンになる直前で止めたトウモロコシに塩をふった。
みたいなそんなつまみだった。
Nikkei Chikenニッケイ・チキンを食べたのだけれど
ハンバーガーのバンズの間に焼いたチキンがゴロゴロ入っていて、ちょっとピリ辛で味噌も入っているというソースがたっぷりからめてあって
満足感のあるおいしさ&ボリュームだった。
バンズも普通のハンバーガーのとは違って小さなリュスティックのパンという感じで
これも良かった。
ペルー料理はシェフの間でも人気だし、興味深い料理なので、今度は他のも食べてみたいなぁ。

北欧家具店
Noak Roomのホームページ

量り売りのお菓子やさん
Corberaコルベラ
バルセロナに数カ所あり
Pobre Nouポブレ・ノウ地区では
C/Marià Aguiló 103

ペルーレストラン
Warike Projectのホームページ

ライオンの歯だよ

ダンデライオンときいいて思い浮かぶのはユーミンの曲だ。
そもそもダンデライオンって何?と遠い昔、その意味を調べたらタンポポのことだと知って不思議に思ったことがある。
どうしてユーミンは「きみは〜ダンデライオン〜」と歌っていたんだろう?って。
きみはタンポポ。

前回も八百屋さんの話だったけれど、、、
いつもの朝市で買う八百屋さんは、買い物をすると最後にちょっとした野菜をくれるのだ。
主に、香菜や最近植えたあまり出回っていない新しい野菜などだ。
昔からよくいただいていたのはルッコラ!
この八百屋さんスタッフが育てているというルッコラがとってもおいしい。
ここのルッコラの味を知ったら、スーパーのルッコラなど買う気をなくしてしまうほどなのだ。
去年の夏は赤紫蘇を山盛りいただいた。ここに置いても人々が食べ方を知らないから売れ残ってしまうのだとか。
あまりにも嬉しくて、赤紫蘇の塩漬けやシロップを作って翌週の朝市に八百屋さんにおすそ分けをした。
そして先日、八百屋さんからいただいたのがDiente de Leónディエンテ・デ・レオン(スペイン語)
そう、ダンデライオンのことだ。
その名を直訳するとライオンの歯。
葉っぱのギザギザがそれをイメージするからだそうだ。

なんだか、そこらで咲いているタンポポの葉っぱよりフォルムがふんわりしている。
きっと食用なのだろう。
タンポポの葉っぱはミネラルが豊富で、とくにカリウムが多いそうだ。
鉄分はほうれん草の二倍、カリウムはブロッコリーの4倍もあるとのこと。
八百屋さんは、胃腸のお掃除をしてくれると言っていた。
葉っぱを食すより、手軽なのはハーブ店でのタンポポ茶だろう。
ミネラル豊富って聞くと飲まずにはいられないお茶だよね。

八百屋さんはほうれん草のようにして食べたらいいと言っていたので
茹でておひたしにでもしてみようかなぁと思っている。

そうそう、ユーミンの曲
風に乗り〜、飛んで来た〜儚い種のような〜
そうだ、ここ。タンポポだね。
別に不思議でもなんでもなかったわ。