時計草の実験

あ、あつい〜
この言葉を口に出すと暑さが増すので声に出したくないけれど
ついこぼれてしまうのだ。
昨日から、再び暑さが舞い戻ってきている〜。

そんな中でもベランダの植物は咲き続けてくれている。
感謝なのだ。感謝しかない。
その中の植物のひとつに、時計草がある。
蔓植物のこの花はどんどん上に伸びていくので
その行先を導いてあげようと、側面から天井?にヒモをつけてみた。
ところが、上の方につぼみをたくさんつけ始めたので
せっかく育ててその花を愛でたいのに
見えないのだ。
しかも、この植物は午前中に咲き始め
夜の間にしぼんでしまうので開花はたったの12〜15時間ほどなのだ。

そこで、花の部分を切ってお皿に水を入れ浮かべてみたのだ。
いつも、思うのだけれど
この時計の針のような部分や全体の構造。
すごいなぁと感心してしまう。
あの蕾の中で、コツコツとこの形が作られるなんて、
一体どうなっているのだろう。
しかも24時間も咲いていないのだよ。
儚い。儚すぎる。

そこで、シリカゲルに一週間つけて
その形をとっておくことはできないかと、、、やってみちゃったのだ。
少し、色落ちして、水分がなくなった分ひとまわり小さくなったけれど
形状はきちんとキープされていた。
こういう実験はなんとも面白いし、ワクワクするものだ。
あといくつか作って、モビールにしてみようかと考え中。

子どもの頃は実験なんて興味がなかったが
大人になってからの自主的な実験はなんて楽しいのだろう。

乾燥した時計草。花びらのボツボツはおそらく、シリカゲルが球状なのでその痕だと思われる。

MACBA(バルセロナ現代美術館)のお向かいに

バルセロナ現代美術館の方へ歩いていたら
上から虹色のペンキをたらしたような壁のアートができていた。
お向かいにある美術館の建物が真っ白なだけに
この色彩が隣にあると、けっこう目立つのだ。
この、ペンキの垂らし加減が絶妙。
これ、私もやってみたかったわぁ。

この建物、青い空によく映えていた。

そういえば、昨日アマゾンプライムで
日本映画の「団地」を観た。
監督は阪本順治。

今どきタイトルが団地って、潔いというか、
昭和っぽいというか、、、
そのあまりのシンプルさに何か謎が隠れているのでは?とそんなところに惹かれて
ついついその映画を選んでしまった。
さらに、藤山直美が出ているのでおもしろくないわけはないだろうと思ったのだ。
そうなのだ。
この平凡なタイトルからは到底おもいもつかないほどの結末で驚いた。
なんか、この頃つまらないわ〜。おもしろいことないかなぁ〜と思ってる
そんな人にぜひお薦めの映画だ。
藤山直美と岸部一徳が夫婦役で
この夫婦のことが団地中で噂になり、おまわりさんまでやって来る事態となってしまうのだ。
ぜひ観て欲しいので、説明はさらりとこの程度にしておくことにしよう。
それでは、楽しいひとときを!

キュンしたい時

 

オシロイバナがほぼ満開になったので
朝方をみはからって写真を撮ったのだ。
まだ空が白い午前7時頃かな〜
オシロイバナは夕方から咲き始め、翌朝までしか咲かないから
青空をバックに撮るのは難しいのだ。
とにかく、こんなにたくさん咲いてくれて嬉しい。

実は、去年のオシロイバナの種を収穫して小瓶に入れ
台所の後ろにある棚に置いておいたのだ。
ある時、夫がスパイスの実験をするとかで
すり鉢にスパイス?を入れてすっていた。
この黒胡椒、なんか白いものが出てきたけど、、、というので
見てみたら、なんと、小瓶に入れていたオシロイバナの種をすってしまっていたのだ。
黒胡椒の粒と間違えたのだ。
春に植えようと思っていたのが無くなってしまったと落胆したが、
その後何ヶ月かして、ベランダに置いていた去年植えていたオシロイバナの鉢に
こぼれ落ちた種であろうその芽が出てきたのだ。
合計6個の芽が出て、今それが満開なのだ。

そうそう、本題にはいるが
10代の頃、もう、遠い昔のことだけれど
この頃によく聴いていたのが松任谷由実ことユーミンだ。
いつも、何度も聴いていた。
当時の思い出が映像となって頭の中に映し出されるほど。
楽しかったこと
悲しかったこと
嬉しかったこと、、、
ユーミンの曲を聴くとワクワクするし
キュンとするのだ。

そういえば、昔、彼女の歌を聴いていた時
よく、宇宙を感じていたのは
もしかしたらユーミンの影響なのかとも思う。
宇宙と言っても科学的なそれではなく、宇宙の大きな果てしない
何があるのかわからない、その先のずっと先の未来のような何かということだけれど。
ユーミンの歌を聴いていると
自分にもう一人の自分、もしくは誰か?が大空のかなたからメッセージを届けてくれているような
そんな気持ちだった。
ユーミンにはたくさん影響を受けている。

昨日、お裁縫をしながら彼女の歌をSpotify(無料の)で聴いていたら
ランダムで彼女の曲がいろいろ流れてきて
その中で、明らかに初めて聴く曲なのに
どこか懐かしくて切ない曲が流れた
それは最後の嘘というタイトル。
ユーミン風のスパイスがたくさん降り注がれていて
初めて聴いた曲だけれど、キュンとして好き(歌詞ではなく曲)になってしまった。
そして、今日も聴いている。

朝にはこれを

 

以前はよく、ビーツにシナモンを入れたジャムを作ってヨーグルトのお供にしていたのだけれど
一年ほど前からハチミツにしている。

ハチミツをヨーグルトにかける場合。
購入時に最も気をつけなければならないことは
かたくないもの。ドロドロでもなく、トロトロの状態のハチミツを選ぶことだ。
かたいとヨーグルトになじませるのに一苦労。
ハチミツとヨーグルトが適度に混ざり合ってるくらいがちょうどいいのだ。
このAurumアウルムのハチミツはとろみ加減がちょうど良い。
ハチミツの種類は、ラベンダーやローズマリー、などがあり、
私が使っているのはBosc(カタルーニャ語で森の意味)
夜の森のような静かなやさしい味がする。
後味がちょっと黒蜜のようでもあって、最近こればかり買っている。

ヨーグルトはいつも朝食として食べている。
くだものとヨーグルトとコーヒーを。
そうそう、ヨーグルトにはハチミツの他に
くるみを一個分くだいて散りばめるのだ。
とろーりとクリーミーなヨーグルトと森のハチミツと
香ばしいくるみが混ぜ合わさって、それを食べると
最高においしいスイーツとなるのだ。

これを食べるから
これを食べるために、眠い朝も起きられる。
そのくらいの一品かもしれない。

さぁ、今日も楽しくご機嫌な1日を!

リラックスできる本屋さん

バルセロナの街をあっちこっち買い物していると
歩くことが多く、途中で休憩したくなることがしばしば。
美味しいスイーツのお店でくつろぎたいけれど、そこまで行くのはちょっと遠い。
とはいえ、特におなかもすいていないから、のんびりゆっくりできて
ホッとできる飲み物があればいいなぁと思うのだ。
そんなところを探していたら、見つけてしまったのだ。

カタルーニャ広場から10分は歩かないほどのところ。
グランビア通りの上にあるDiputacióディプタシオ通りに。

そこは、カフェはカフェでも本屋さんの中にあるカフェなのだ。
入り口の大きな扉をぬけると、今時の本屋さんにしてはとっても重厚感があり
私のようなものが入ってもいいのでしょうか〜。とちょっと思ってしまうような
高級感を感じる店内なのだ。
でも、入ってしまうと本棚に並んでいる本の魅力にハマってしまい
どんどん奥の奥に進んで行くと緑に囲まれた空間があるのだ。
そこが、カフェ、いや実際はバルだ。その名はBar Watsonバル・ワトソン。
壁には植物が茂っていて、壁の一部から水がチョロチョロと上から流れていて
その音がここちいいのだ。
街の真ん中にこんなにリラックスできる場所があるのは
とってもありがたいことだ。
私はだいたい平日に行くので、人も少なくストレス0%、気分が上がって満足100%。
バルを出て店内の本を見るのもいい。
スペインの本屋さんにしては英語版の本も結構置いてあるし、ソファや椅子もとってもオシャレ。
座りごごちも最高なのだ。

実は、この本屋さん。Diputacióディプタシオ通りに
同じ名前のふたつの本屋さんが向かい合って存在しているのだ。
バル(カフェ)がある方がDiputació 249のアドレスで
お向かいのDiputació 250の方にはアート系の本などが置かれている。
最近グラフィックノベルという海外の漫画本が流行っているようで、
ここでもかなりの冊数が並んでいた。日本の漫画の単行本よりも大判で
装丁が結構凝ったものが多いので、ついつい手にとって見てみたくなってしまうのだ。

そうそう、言い忘れていたが、本屋の名前はFinestresフィネストラス
カタルーニャ語でFinestresは窓のこと。
窓っていろんな意味合いがあって、いいネーミングだと思う。

本屋さんが危機だというこの時代に
こんなに素敵な本屋さんがあるということが
とってもとってもありがたい。

本屋さん Finestresフィネストラスのホームページ