ザクロの花が

朝のきまぐれジョギングは
もう6年も続いている。
数ヶ月の間お休みした頃もあるけれど
適当な感じが
私にはぴったりだ。

走っている道は自然がいっぱいで
その中に
毎年いまごろ朱色の花を咲かせる
ザクロの木がある。
店頭には10月頃から
真っ赤に熟したザクロが並ぶ。
走りながら秋に食べる
ザクロがゴロゴロ入った
おいしいヨーグルトのことを想像していると
寒い冬も悪くないなぁと思うのだ。
そう、我が家の朝食は
旬の果物と一緒にヨーグルトを食べるのだ。

この頃、ツバメが気持ちよく
翼を広げ楽しそうに曲線を描きながら飛んでいる。

今の季節が一番好きだな。



やっと夏が来たみたい

やっと来たかな?
夏。
朝のジョギングでUターンした後に
ゆるやかなカーブのゆるい坂道に差し掛かるときに
出会う自転車の青年がいる。
その彼が、自転車に乗ってやって来た。
おっ!半袖だ。
そして腰にトレーナーを巻いていて
風になびいたトレーナーが
爽やかで
その瞬間、夏が来た。
と、そう感じた。

そう、カタロニア語のクラスには
日本人の女子高生が一人いる。
なんと、こんなマイナーなカルデデウの町に
留学生だ。
彼女は普段はこちらの普通の高校に通い
学校が終わった後
週二回このクラスに参加している。
もちろん、とっても優秀で
私など足元に及ばない。
かわいい女の子だ。
その彼女も昨日はノースリーブのシャツだった。

あっ、やっぱり夏が来た。
ヤッホー!

それにしても、読書感想文がまた宿題に出てしまった。
今、本を借りてカタロニア語の本を読解中。
借りた本が探偵物で
どんなトリックでどうなっているのか
わからない!
なんとか理解して感想文にたどりつかなくては!
どうしてこれ、選んじゃったかな?!

シビれたわ

うれしい気持ちを胸に
劇場に30分前に入った。
場内のザワザワや
人々のワクワクしている雰囲気を感じながら
じっと座って待つ。
そんな時間がたまらなく好きだ。
いよいよ始まる前の音のない数秒間、、、
この時のドキドキがだんだん大きくなった時
始まるのだ。

サラ・バラスのフラメンコ。
最高に良かった。
とくに今回のは音楽もいい。
それはそうだろう、彼女が選んだミュージッシャンなのだから。
サックスとのジャズのような即興の踊り。
こういうの、もっと見てみたい。
美術照明もシンプルだけれど
こんなに空間や雰囲気を変化できるのか!
というくらい素敵だった。

フラメンコという枠を超えている。
それじゃ、何というのだろうかと
考えると
それはサラ・バラスなのだ。

今まで観た中で一番良かった。
彼女の舞台を見るたび
いつもそう思う。

感動した。
彼女がいてくれて良かった。






100年前ってこんなふう?

朝起きたら微妙なお天気だったけれど
ずいぶん前から楽しみにしていた
Terrassa(タラッサ)の街のモデルニスモ祭りに出かけた。

街の人々がモデルニスモ時代の装いをして
祭りに参加しているのだ。
家族やカップルで当時の洋服を着ていて
映画の撮影現場に迷い込んでしまったみたいだった。

洋服というのはマジックだ。
おそらく普段はTシャツにジーンズで本屋さんで働いているおじさんも、
白いエプロンつけてお肉屋さんで働いているおばさんも、
100年昔の洋服を身につけると
こんなに素敵な俳優さんのような雰囲気になってしまうのだ。
そして、なんとも優雅な雰囲気までまとっている。

それにしても女性のドレスはとっても素敵だった。
通りでファッションチェックをしたくなるほど。
私も骨董市でよくレースを探して買っているのだけれど
洋服のレースの使い方、デザインがとっても魅力的で
こんな風に布と合わせればいいのか。
など、とても興味深くて
自分の持っているレースを合わせて
何か作りたくなってしまった。

上の写真の空は今にも泣き出しそうな雲の色だったけれど
その後は、太陽がやってきて
嬉しくなるような、青い空になった。



いつかは欲しい絵

カタロニア語のクラスが終わってから
よく行くスーパーマーケットへ買い物に行こうと
歩いていたら
いつもの真っ白な壁の町の図書館に
見覚えのある絵が描かれ始めていた。

そう、いつか欲しいと思っている
Cinta Vidalの絵だ。

最初に彼女の絵に出会ったのは
引っ越してきて間もない頃
カルデデウの町を散歩していたら
一件の素敵なおもちゃ屋さんを見つけたのだ。
そのおもちゃ屋さんの名前は『El Gatエル・ガッ』と言い
カタロニア語でネコの意味だ。
とってもかわいいネコちゃんのロゴマークに誘われて
お店に入ると
木でできたおもちゃを売っていて、
その中で特にひかれたのが様々なデザインのコマだった。
その他ブリキのおもちゃや、
アンティークのおもちゃのコレクションも飾ってあり、
このお店があることで私のここでの暮らしが満たされるような
そんな思いがあった。
そしてよく見ると壁には私好みの絵がいくつかあり
その中のひとつを誕生日のプレゼントとして
買ってもらった。(その絵は小さくて手軽な値段のものでした)
お店の人が言うには
ここに飾ってある絵はこのおもちゃ屋さんのオーナーの
娘さんが描いたものだとのことだった。
その人がCinta Vidal。

その後も夕飯の買い物がてら
おもちゃ屋さんをふらりと訪ね
あの雰囲気に包まれながら味のある店内のモノを見て
満足感で満たされ、家に帰るという
そんなことが時々あった。

それから数年たった頃
El Gatへ行ってみると
お店の人が、
あなた 彼女の絵が好きでしょ。
今、近くのカフェで個展をしているから
行ってみたら?
と言われ、紙に書いてくれた住所のカフェをめざし行ってみた。
すると、今までの絵とは違うタイプで
建物やそこに住んでいる人をあらゆる角度で描き
それらを一枚の平面に描くという
彼女の新しい手法、オリジナルの絵だった。
その絵は板に描かれていて
いろんな角度から見た人々の生活の姿が描かれ
それがとっても面白いと思った。
その個展にあった絵の中で欲しいのがあったのだけれど
すでに赤いシールが貼られていて
購入済みだった。
だから、いつか気に入ったのがあれば
彼女の絵が一枚欲しい。

興味がある方は
こちらhttps://www.miscelanea.info/a221/cinta-vidalを。
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