最近のあいさつは

 

久しぶりに人に会うと
「ワクチンやった?」
と聞かれることが多いこの頃。
そんな私にも役所から、ワクチン接種のメッセージがスマホに入ってきた。
できることならやりたくないのが本音だが
どうにもこうにも
やらない訳にはいかない感じ。
予約スケジュールの空いている日時にチェックして
すぐに、簡単に接種することが決まった。
決まってしまったのだ。
明後日だ。

さてさて、どうなることやら。

写真は先週出かけたバルセロナのグラシア地区にある
缶詰屋さんEntre Latasエントレ・ラタスの
オーナーおすすめの炭火焼のタコ缶とムール貝缶だ。
まだ、食べていないけれど
パッケージがかわいくて
つい写真を撮ってしまった。
早く食べたいなぁ〜。

個性的な刺繍の人

左から、
プルーン、マグノリア、オリーブの木
ところが、オリーブの木は枯れてしまった。
3ヶ月前に近所のハイキングコースを歩いていたところ
オリーブ畑からタネが飛んできたのか
道の端にこの一本のオリーブが生えていたのだ。
これは誰のものでもないし
雑草と同じで引っこ抜いてもいいんじゃないか?
と、こっそり持ってきてしまったのだ。
でも、山道の土のパワーは相当すごいのだと思う。
そこらの園芸店で買った土に植えたものの
葉っぱは茶色味を帯び、残念ながらダメになってしまったようなのだ。
あのまま山で育っていたら、、、と思うと申し訳ない。
オリーブさん、ごめんなさい。

先週末、
久しぶりにバルセロナのグラシア地区へ行って来た。
ガイドブック「心おどるバルセロナへ 最新版」の出版後
すぐに大好きなギャラリー(P74)に本を届けようと思っていたのだけれど
営業時間に合わなくて渡せなかったり
ロックダウンで街まで行けなかったり
そんなこんなで、やっとやっと渡すことができた。
そのギャラリーでは現在、刺繍のイラスト展を開催中で
作家さんの作品の中に日本へ旅をした時の思い出の刺繍もあると
ギャラリーのオーナーが説明してくれた。
そのどれが日本っぽいのかわからなかったけれど
とにかく、かわいいのだ。
A3サイズよりも大きめの生成りのコットン生地に
親指の第一関節ほどの小さな人や、小さな電車、小さな犬、などなどを配置して
余白を生かしている感じが好きだった。
私好みの刺繍だ。

久しぶりのバルセロナの街は
ワクワクが戻ってきていて嬉しかった。
人がたくさん行き交うことの
嬉しさってあるのだなぁ。

このユーモアがいいね

住んでいるピソ(マンション)の一階(日本でいう二階)には
エレベーターが止まらなかったし、扉さえもなかった。
ところが、その階の空き家に60代のご夫婦が引っ越してきたのだ。
しかも奥様は膝に痛みがあり階段を上り下りするのが辛いとのことで
急遽、エレベータの扉を作ったりの工事が始まった。
一週間の工事なのだ。

これ、結構つらかった。
我が家は3階だけれど日本でいうと5階だ。
両手に買い物袋を持って5階まで上がるのは
とってもきつい。
状況によっては来週も工事かも?と
噂はあったが、なんと一週間の予定内で終わった。
おぉ、やればできるぞスペイン人。

買い物へ行こうと家を出たら
エレベーターの扉の上に
Ja funciona! ジャ・フンシオナ もう、動くよ!
の言葉とニッコリマークのイラストが。
かわいすぎる〜!
このユーモアがいいね。
辛かった日々も、ふっとんでしまうくらい
この張り紙が、心に響いたわ〜。

エレベーター業社の人が貼ったのだと思うけど
なんかいいなぁ。
これ、好きだな〜。



青空の下で、本とバラを

久しぶりの青と太陽がキラキラ輝く空模様。
サンジョルディの日なので
町の様子を見に散歩に出かけた。
そうそう、確かモデルニスモ建築の家「Torre Irisトーラ・イリス」で
マーケットが開かれているとチラシにあったので
夏のような日差しを浴びながらワクワクと出かけてみた。
まだ午前中だったので人もお店も少なかったけれど
のんびりと家の内部を見学できたことはなによりだった。
庭にある、このクリーム色のモッコウバラがとっても素敵で
我が家にもこんなのが欲しい。
ベランダの壁一面がバラで埋め尽くされていたら、、、と
イメージしてみたら、やってみたくなった。
何年かかるだろうか。
まずは挑戦だ。

さてさて、本日はちょっとしたお知らせがあります。
スペイン政府観光局では
「サンジョルディの日」に合わせてキャンペーンが行われています。
Twitterのクイズに答えて航空チケットなどを当ててみませんか。
私の本「心おどるバルセロナへ 最新版」も真っ赤なバラとセットで賞品となっています。
クイズはとても簡単ですので、ぜひ「サンジョルディの日」のプレゼントキャンペーンにご参加くださいませ。※日本にお住まいの方のみ応募可能
 今は旅が中々できない状況ですが、チケットが当たったら〜を想像するとワクワクしてきますね。
応募期間は2021年5月5日までです。詳しくはスペイン政府観光局のウェブをご覧くださいませ。

クイズは3択問題でとっても簡単。ポチッとどれかを押すだけで
当選日までドキドキとワクワクが楽しめます。

それでは楽しい週末を。

なごりおしいぞ、そら豆さん

さやをあけると
ふかふかのベッドで眠っている、そら豆。
こんなところで育つなんて
なんと幸せなことよ。
それに、この風貌をみよ。
ベレー帽をかぶったような感じで、ぷっくりとしたお多福顔がかわいい。
フライパンにオリーブオイルをたっぷりひいて
ちょっと焼き色がつくらい炒めて塩をパラパラっととふって食べるのがおいしい。
このシンプルな食べ方が一番好きだ。
この豆の季節もそろそろ終わり。
そら豆はカタルーニャ語でFavesファバスという。

Favesで思い出すのが
Can Fabesカン・ファバスというミシュランの星を持っていたレストランのことだ。
いや、こちらのファバスはVじゃなくてBでFabes。
このファバスは白いんげん豆の方を言うのだそうだ。知らなかった!
ここからはほぼ10年前の話をはじめる、、、
夫が働く会社の社長が持っている、とても広い敷地内に住んでいた。
それは山の上にあって、結婚式などのイベントができるスペースがあり
眺めがよくて、聖なる森のような場所なのだ。
Can Fabesはそこから車で10分ほどのSant Celoniサン・セローニという町にあった。
そのCan Fabes料理長のSanti Santamariaサンティ・サンタマリアさんが
山の上の敷地内にある場所に来ていた。数人のお客さんと一緒に。
というのも、夫が働く会社の社長とSanti Santamariaさんは親しい知り合いで
彼とそのお客様を食事に招待したのだ。
その時の食事を夫も作っていた。
夫は仕事が終わって帰ってくると、
Santi Santamariaさんが美味しい。と言って食べていたよ。
と嬉しそうに話していた。ただ、顔色がすごく悪そうだったとしきりに言っていたのを覚えている。
その日から、一週間もたたない頃だと思う。
Santi Santamariaさんがシンガポールで病気で亡くなったとニュースが入ってきた。
そう、あの時、彼と一緒に来たお客さんというのがシンガポールの人たちだった。
シンガポールに彼のレストランを作るというプランがあって
彼は山の上での食事の数日後にシンガポールの人たちと現地に行っていたのだ。

Santi Santamariaさんはカタルーニャ人で初めてミシュランの星を獲得した人で
残念ながらもう、Can Fabesもなくなってしまった。

それにしても、それを考えると
私はもう10年以上もバルセロナにいるのだなぁと
遠い記憶、近い過去。
色々たくさん思い出すけれど
それにしてもスペイン語もカタルーニャ語も未だに初級程度しか話せてないことが
情けなく思う、今日この頃。

勉強しなくちゃ。