山の上のホテルで

この国の経済が一番回っている時期が今この時だ。
なぜかというと、クリスマスのプレゼントを買うからだ。
例えば恋人、それから姪や甥っ子、両親やおじいちゃんおばあちゃんへ、、、などなど
何度も離婚と再婚を繰り返している家族は、どんどん家族が多くなって
この時期はきっと目眩がしてくるのではないかと思う。

とにかく、この時期はプレゼントを買う人が多いので
あちらこちらの町でクリスマス市が開かれている。
その多くは手作りアーティストたちのモノで、このイベントが私は大好きなのだ。

去年はモデルニスモ建築の洋館で開かれていたが
今年は山の上にあるホテルで行われた。
Edelweissエーデルワイスと言う名のホテルだ。
いつも門が閉まっていて
しかもその門がとてもエレガントで素敵なのだ。

この門を抜けると、どんな風景が広がっているのだろうか。と
想像を膨らませていたところ、ここでクリスマス市があると知り
ワクワク気分で出かけて行ったのである。

門を抜け、正面玄関までの階段が青と白のモザイクで仕上げられていて
気分は上がり、奥の方にある庭はたくさんの植物で覆われていて
途中、小さな池に流れる水路もあり
水の音を聞きながら、手作りの品々を楽しむことができた。

クリスマスリースや洋服、手書きのイラストが入ったポストカードやエコバッグ。
最近流行りのシャンプーの石鹸やアロマオイルにコスメ。
奥には子どもが飽きないように子どものアトリエがあったり
クッキーやケーキなどの食べ物のお店もあった。

高台にあるのでとにかく町全体の景色もすばらしく
あの辺に我が家があるのかなぁ。と、探したりなんかして
楽しい時間を過ごせた。

やっぱり、一年でこの時期が一番好きだ。
コロナとかオミクロンとかいろいろあるけれど
身を守りながら気をつけて行く。
これがポイントだ。

こんな素敵な場所が住んでいる町にあることが嬉しい。
幸せである。

サグラダファミリアに新しい星が生まれたよ

この映像は昨夜のサグラダファミリアだ。
12月8日に、聖母マリアの塔の最上部にある大きな一つの星に明かりがともされた。
昨日はその点灯式典だった。
聖母マリアの塔は、完成図からすると高さは138メートルで二番目に高い塔となっている。

明かりがついたその瞬間!
あぁ、私も生でその場で見たかったなぁ〜。

この映像でもわかるように
星に明かりが灯されたその時、歓声が湧き上がった。
その盛り上がりを感じただけでも感動してしまった。

近いうちに観に行こうと思う。

これは希望の光だなぁ。

※動画はIB3N Notíciesから。

半年ほど前から始めたこと

住んでいる町La Garrigaラ・ガリーガには
子どものアトリエ教室が結構ある。
知っているだけでも3つ。
小さな町だけれど、大人のためのアトリエもよく見かける。
写真は、窓越しに並んでいたアトリエの子どもの作品だ。
六本の足を持った青い恐竜?が、よちよち歩いている感じがなんともかわいい。
しかし、恐竜が住んでいた時代のお天気っていうのはどんな感じだったのだろうか?
想像するに、絶対に今とは違う状態の天気だったと思う。

ここ数年、スペインでは水害が多数発生している。
ニュースでよくインタビューされている高齢者の話は皆おなじようなことを言っている。
今まで生きてきてこんな水害にあったことがない。
というのだ。

日本でもこういった話は多いと思う。

環境の変化というものだろうか、
大氷河期があったように、
集中豪雨期のようなものに突入したのだろうか。

それとゴミ問題がどう関係するかは、私にはその原理が詳しくはわからないけれど
ゴミはなるべく出さない方がいい。そのことは理解できる。
出した分だけ、自分の身の回りにはゴミはなくなるけれど
出したゴミはどこかに行くわけだから。
どこかに行ったゴミはどこかでどんどん増えていき、ゴミの地球になってしまうのだ。

そう考えたら、ゴミをなるべく少なくすることを心がけることだ。

半年ほど前から、コンポストをはじめた。
これは夫が随分前から希望していたことで、私はそれに参加しているに過ぎない。
「キエーロ」という日本人の方が考えたもので、
土の入った大きな木箱に生ゴミを入れると数日後には消えてなくなっている。というものだ。
しかも、土は増えないのだ。生ゴミは土にに入って消えてしまうのである。
だから、土の量は同じだというのが「キエーロ」のポイントだ。

それから、キッチンペーパーもやめた。
食事後、口を拭くのは布製のナプキンに変更。
さらに、サランラップもやめたのだ。
食事後の余った食材はタッパーに入れて保存することにした。

とりあえず、今のところはこんな感じだけれど。
まぁ、大したことはしていないが、ストレスのない範囲でやっている。
これもポイントかも。


「キエーロ」に関しては、ネットで検索すると
たくさん情報が出てくるので、興味のあるかたはお試しを。

川沿い散歩

自宅から歩いて10分ほどのところに
川沿いを歩くハイキングコースがある。
ここは秘密にしておきたいくらい気持ちのいい散歩道なのだ。
特に秋にはそこかしこの木々が纏う色が様々で
その他の季節とは抜群の違いがあり、美しくて、楽しいのだ。
地面に育つ草花も、よく見ると種類が豊富でかわいかったり、香りがしたり。
歩く道は枯葉の絨毯になっていて
ガサガサ、サクサクと足に伝わる乾いた音が心地いい。
しかも、岩のゴツゴツしたところでは足裏のツボを刺激してくれて
ちょっと濡れて滑りやすいところや
坂道や段差があるところでは足腰が鍛えられるほど。
そして、川の流れる水の音を聞きながらの散歩は
最高にいい気持ちなのだ。
視覚
聴覚
嗅覚
触覚
あれ、ちょっと味覚は足りないけれどね。
そうそう、コースの出入り口に松林に囲まれたカフェがある。
歩いた後に飲む、暖かいカフェ・コン・レチェは
冷たくなった指先や体をほっこり、ほっかほかにしてくれる。
おいしい。これが味覚かなぁ。

自然の中で考え事を整理したり、
日々の反省をするのは最適なのだ。
そう、なぜか一人で散歩すると
どうも反省をするクセがある。
これは私だけなのだろうか?
あの時どうして、こう言えなかったのだろうか?
こんな風に言えば、もっと理解してもらえたのに、、、と
くどくどと考えたりする。
そして、そうだ、今度はこう言ってみよう。こうしてみよう。と
次回に向けての解決策も考えながらで
よーし!がんばるぞ!
と、なるのである。

考えてみれば、人生はこれの繰り返しで
私はできている。
これからもだなぁ。

どれだけの違う顔があるんだろう

夏がはじまるちょっと前あたりから
月に一度の骨董市が以前と同じように定期的に行われるようになった。
今も感染者が少しずつ増え始めてはいるものの
行われている。
もちろん出入り口で参加者の住所、氏名を書いたり、手の消毒、検温は欠かせない。

さてさて、骨董市でいつも不思議だなと思うことがある。
それは、モノとの出会いだ。
同じところを探しているのに、あの人とこの人の探すもの、見ているもの、出会うものが本当に違うのだ。
それが、すごく面白いと思う。
人それぞれが違う顔を持っていると同じように
探し出すものが違うのだ。
出会い、運、縁、そんなことなんだと思う。

これ、すっごく素敵だけれど、値段が高いし、もし後でもう一度行って残っていたら買おうかな。
なんて思うことがある。
一回りして行った時には、残念なことにどこかのだれかが買ってしまった。
あぁ、なんであの時買わなかったのだろう。と思うのだ。
そして、いったん落ち込んで、悔しくなったりするのだけれど
そんな時はこんな風に思うようにしている。
私には縁がなかったモノなのだ。と
そう思うと、やさしい風が心の中のモヤモヤと一緒にスゥっとどこかに行ってくれるのだ。

ここ最近、私の大好きなお店で出会う若いカップルがいる。
二人とも、とてもセンスのいい素敵な装いでやってくるのだ。
彼らが探し出すものは、横目でチラリと見ると、あら素敵!と思うようなものばかり。
私もちょっと前にその辺りを見たはずなのに、
私には探せなかった。悔しいのだけれど
彼らなら、きっとそれらを生かす力があるのだろう。
骨董の女神がついているのだろうなぁ。と思うくらい
憧れの人たちだ。

この間は、今日こそは買おうと思っていたお皿があった。
大皿というよりは少し小ぶりだけれど
食べ物を入れた時にデザインがとっても映えそうで
毎回みるたびに気になっていたのだけれど
私的にはちょっと高いかなぁと思っていたお皿なのだ。
でも、今日こそは買おう!
ここだ、ここだ。これこれ。
いちおう夫に相談し、欲しいなら買うべきだとのことで
もう一度、店主に値段を確認してみると、、、
なんと、店主は先月より半額の値段を言うではないか。
あまりに嬉しくてニンマリとしながら、即決で買ったのであった。
こんな幸運なこともあるのだ。

骨董市は小宇宙だなぁ。そう思ったのである。