久しぶりにあの場所へ

毎月一度は訪れる以前すんでいたCardedeuカルデデウの町
それは骨董市があるからだ。
そして、この日は同じ町の中心地から離れた場所で
自然のものを使ったアートフェアが開催されていた。
毎週土曜日の朝市でいつも買っている八百屋さんのおねえさんが
「アートフェアがあるよ〜」と教えてくれたのだ。
ちょうど骨董市があるのでその後、行ってみることにした。
近くまで来ているのに、「アートフェア」なる看板が何もない、、、
ほんとに、ここでいいのかなぁと夫と一緒に不安になった。
あったのだけれどとっても小さなA5サイズほどの看板が入り口近くに立てかけてあってとりあえず一安心。
歩き進んでみると家族連れがちらほらと。
なんとものんびり、のほほんとした雰囲気で
だだっぴろい野原に申し訳なさそうに主張のないオブジェが数カ所に点在していた。
かなり拍子抜けしたが、教会の裏側の親子ワークショップで作った作品がとっても素敵だった。
アーティストが作ったものよりもこっちの方が
とっても興味深くて、たくさん写真を撮ってしまったほどだ。
やっぱり子どもの発想っていうのはワクワクするし、生き生きしている。
意味があるようでないような感じがいい。
完全に成立させない感じがいい。
遊びがある。そう、遊びなのだ。
それがいいのだ。

教会近くに人が集まっていたので行ってみると
なんと、八百屋のおねえさんがビールを販売しているではないか。
彼女はカルデデウ在住で、この日はボランティアでお手伝いスタッフとして参加してるとのことだった。
いつも笑顔で楽しそうに仕事をしているのが彼女のいいところだ。
朝市で後ろに行列ができていても、「今日はひとりでお買い物?」とか「ヘアースタイル変えたのね、似合ってるわ」とか日常会話が始まってしまうので
日本人の私としては、後ろに人が待っているんですけど、、、と心の中で思いつつ、ドキドキヒヤヒヤするのだが、
まぁ、ここはスペイン。そろそろそんな状態でも落ち着けと自分に言い聞かせるのだが
いまだに慣れず落ち着いて話ができないのだ。

カルデデウの町はオーガニックのお店が結構あったり
自然大好きなヒッピー系の人たちも結構すんでいて
このアートフェアもそんな人たちのイベントという感じだった。

この場所は、カルデデウに住んでいた時に散歩して見つけた大好きな場所で
春には桜の花が咲いてお花見の場所に最適なので秘密にしておきたいくらいなのだ。
来年の春、また行ってみようかなと思っているところ。



Ermita de Sant Hilari 教会