このカワイイ冊子、なんだと思う?
実は、わが町のゴミに関する手引書なのだ。
住んでいる町La Garrigaラ・ガリーガでは
先月末から新しいゴミのルールができた。
プロジェクト名はPORTA A PORTAポルタ・ア・ポルタ
英語でいうdoor to doorの意味だ。
以前は町のあちこちに1紙だけ、2プラスティックと缶、3瓶、4オーガニック、5その他の5種類のゴミ箱があって
24時間いつでも何時でも捨てることができたのだ。
ところが、今や新しいシステムとなり
ビン以外はいつでも捨てることができなくなったのだ。
始まったばかりで、戸惑いながらゴミ分別の日々を過ごしている。
我が家は去年から夫がコンポストに興味があり、
オーガニックゴミに関しては家に特別な箱を作って処理をしはじめたので
野菜、くだものなどの皮の選別はわかりやすいので問題なく続いている。
ただ、町で始まったルールに従うのがやはり最初の一ヶ月は結構とまどうことになりそうだ。
今でも、輪ゴムはどの分野のゴミになるのだろう?とか
爪切りの爪はどの箱だろう?
最近ゴミを見ると分別しなくてはいけないので、イラッとするのだ。
あら、この感情はいけないわね。
とにかく手にしたゴミをどこに入れるか、冊子を基準に考えなければいけないというのが辛い。
こうやってみると、この世界にはいろんな種類のゴミが存在することを認識せざるをえないことに気がついたのだ。
これはみんなが認識すべきことだと思うし、したほうが良いことだ。
認識すると、自然とゴミを増やさないように行動するようになるのよ。
人間ってここまでしないとわからないものなね。
実感した。
コンポストだけやっても、これはわからなかったことだった。
日々、目にする様々な素材。それをゴミとして捨てるときに
これはビニール系だからこの箱へ、これは紙でできてるパッケージだから紙の箱へ
人間はありとあらゆる素材とご対面しているのだよ。
実際、ゴミを増やしたくないという気持ちになって
余計な袋(洋服屋さんで服を入れてくれる豪華な紙袋や八百屋さんで野菜を入れるビニール袋など)は
もらわないようになった。
始まって二週間ほどで、この感情が芽生えるってすごい。
さすが、人間の心理をついている。
環境問題はここ10年が勝負だと言われている。
こういったゴミの厳しいルールは最初の一ヶ月が面倒なだけで
その後は自然と身についていくものだ。
反対運動をしている人もいるけれど
やらないとう決断は、もう無いのだ。
それくらい環境問題は切羽詰まった問題なのだ。
このバケツは町の各家庭にくばられたもの。
指定された分別の曜日に住んでいる建物の前に出す。出す時間は夜の8時から9時の間。きっちりのそ時間じゃなくても大丈夫。
夜中にゴミの収集が行われ、翌朝、自分のバケツを持ち帰るというシステム。