ラトビア リガの旅のつづき〜
夫に、一番印象的だったのはどこかと聞いてみたら
Rigas Jugendstils Muzejs(ユーゲントシュティール博物館)とのことだった。
そう、ここ、意外と楽しめたのだ。
というか、かなり、いや、とってもおすすめの場所だ。
リガの街には19世紀から20世紀初期のアールヌーヴォー様式の建築が
様々な場所で見られるのだけれど
でも、とちらかというと夫も私も外観よりは家の中に興味がある方で
建物の入口扉の、ガラス窓に夫婦ではりついて
僅かに見えるエントランスを眺めては
もっと中が見たいと嘆いていた。
そんな時、ふと思い出したのがこの博物館だ。
当時の暮らしを再現しているここは
受付の女性も当時の服を着、ゴージャスな帽子をかぶって
チケットを用意し館内の回り方などを簡単に説明してくれた。
居間にかけられたレースのカーテンから陽が差し込み
そこから見る外の景色。
こんな風に見えるんだ。
台所のキッチン用品も興味深く
料理が楽しくできるよう、目に見えるところの棚に
レースが飾られ、そしてかわいい刺繍までしている。
こういう楽しみかたがいいなぁと思った。
リビングにはピアノが置かれていて
スタッフの女性がやはり当時の洋服を纏いピアノの演奏もしていて。
こういう暮らし。
なんか、映画で見たことある。
パソコンやスマホから出てくる音楽じゃなく
楽器を生で演奏して響いてくる音。
音を楽しむ暮らしだ。
館内にはちょっとしたスタジオのようなところに十数個ほどの帽子が置いてあり
好きな帽子を選んで、自分で勝手にスマホなどで撮影できる場所もある。
試してみましたよ。私、フフフッ。
その他、パソコンが1台置かれていたところでは
自分でアール・ヌーヴォー建築のデザインができるというコーナーがある。
屋根や扉、壁の装飾など、それぞれ5、6個のデザインが用意され
パソコンを使ってボタンを押して選んでいくというものだった。
しかも、出来上がったデザインが
A4サイズにプリントアウトもできるのだ。
とてもいい思い出になった。
そして、上の写真にある美しい螺旋階段。
下から見上げたもの。
この写真は上から見下げたもの。
どちらもいいデザイン。