この上下巻の本。
大好きで、私にしてはめずらしく何度も読んだ本だ。
舞台はバルセロナ。
登場人物の住んでいる場所の通りが
実在する通りで
物語になにげなく出てくるバルやお店が
今でもある。
すべてではないけれど。
作家はカルロス・ルイス・サフォン
彼はバルセロナ生まれ、
現在はロサンジェルスに住んでいるとのこと。
実はこの物語は
続編として「天使のゲーム」、「天国の囚人 上下巻」が日本で出版されているが、もう一冊スペインではすでに出版されている「El laberinto de los espíritus」が日本ではまだだが
その最後の本で完結する壮大な物語だ。
この本にハマってしまった理由のひとつに
キーパーソンとなる登場人物フリアン・カラックスの両親が営んでいた帽子店の場所が本に添付されている地図を見ると、私が留学時代に住んでいた建物のお向かいにあり、とっても身近に感じてしまったのだ。
登場人物のひとりに面白いキャラクターのフェルミンがいる。
とっても味のある人物で私のお気に入り。
ぜひこの機会に読んで
頭の中でバルセロナ巡りをしてみるのもおすすめ。
本の世界に入り込み、深い深いバルセロナ体験ができるはず。
本の匂いや古い建物のカビくささ、風の存在までも
五感で感じられる本だと思う。
37カ国で翻訳され彼の熱烈なファンも世界中に多くいる。
そう、私もその一人なのだ。