夏の香りと小さな女の子

去年の夏の終わりに
住んでいる町の
週末だけしか上映しない小さな映画館で見た。

その映画が日本でもこの夏、上映される。
(詳しい情報は下記の公式サイト参照)

親を亡くした小さな女の子が
夏の光と緑が瑞々しい季節に
カタルーニャの田舎に住んでいる
若い叔父夫婦に預けられる。
そのひと夏の女の子のゆれ動く感情やその周りの家族、親戚
そして田舎の夏の雰囲気がとてもいい。
心のどこかで自分も経験したことがあるような
そんな気持ちと「こんにちは」という感じだった。

バルセロナ郊外の田舎の
夏の風
夏の音
夏の時間
そこに暮らすのんびりとした人々の生活
夏の香りがいっぱいで、それを100%感じられる
おすすめの映画。
スペイン語よりも、やさしい音がするカタルーニャ語の映画だ。

以前、山の上に住んでいたので(今は少し便利な町に住んでいる)
その時のことを思い出す。

この映画、ほんとうに自然な感じで撮影されているので
ドキュメンタリーと思ってしまうほど。
女の子を含め出演者のみんなが
カメラを意識せずに演技をしている。
私自身がこっそりと、この女の子と家族のことをのぞき見しているかのような
それくらいナチュラルなのだ。

公式サイト/映画『悲しみに、こんにちは』